介護の人材を増やしていくことは、わが国の重要課題ではありますが、
介護に従事するすべての職員は、
「介護の正しい基本理念」をしっかりと学ぶ必要があります。
ここ最近でも、介護士による利用者さんへの虐待事件の悲しいニュースが流れていましたが、
そのようなあってはならない間違いを消滅させていくためにも、
「介護士への学習・教育の充実」を図るべきと著者は感じています。
介護士に転職される方にはまず、介護職員初任者研修を受講・取得されることをおすすめします。
介護職の基礎的な知識・技術などを学べる研修です。
介護の現場では、その施設の業務を覚えることは出来ますが、
「正しい介護の考え方・理解」を学ぶには、
仕事とは別に、様々な介護の研修を利用して、専門的な知識や技術を身につけていくことが必要です。
未経験で介護職へ飛び込んだ著者ですが、全くの無知識・無技術であったため、就職後、数々の失敗をやらかしました。いま思えば、介護の根本的な考え方を学んでいなかったことが問題だったと、しみじみ感じています。
著者の場合は転職一年後に、この介護職員初任者研修を受講したのですが、
介護への向き合い方をしっかりと勉強することができ、受講して本当に良かったと感じました。
研修を修了した時点では仕事を始めて二年近く経っていたのですが、その当時の管理者から、
「ようやく介護のプロに仲間入りだね」と言葉をかけてもらったことが印象に残っています。
研修は130時間のカリュキラムです。集中して受講できるなら最短1ヵ月で終了できます。
また、私のように週1回ペースで通学する場合は、4~5ヶ月で終了します。
次に、
「研修を受講するタイミング」については、
①就職前に受講する
②就職後数年後に、働きながら受講する
著者としては、どちらでも大丈夫と感じています。
①の就職前に、受講するメリットとしては、
「介護の基礎知識・技術を学んでおくことで、未経験の不安を少なくできる」
「就職先側の安心感がUPする。待遇条件もUPする可能性がある」
「ハローワークを通すと、無料で受講できる」
②の就職した後に、受講するメリットとしては、
「経験を積んでいるため、理解度がUPしている」
「受講者全員が介護従事者だと、グループ討論などは、より質の高い討論ができる」
「異なる施設からの受講者が集い、貴重な情報交換や、つながりも生まれる」
著者の場合は②のパターンで、受講者全員が介護従事者という教室であり、上記のようなメリットがえられたことに非常に満足しています。
なお受講料は通常5~10万円ですが、私の場合は、市の特別制度を活用して無料で受講ができました。
そのような市の制度がない場合でも、会社の助成金制度を活用すれば、受講料を半額負担してもらえる等、何らかの補助があるものと思われます。
このように、①②どちらにもそれぞれメリットはありますので、
ご自身の都合の良いタイミングのほうで、慌てずに選択すれば良いものと、著者は思います。
また、介護職員初任者研修以外にも、県が主催する、
「新人介護職員研修」
「認知症介護基礎研修」
このような新人職員向けの短期研修も行われていますので、ぜひ受講していきましょう。
介護職員は、「介護のプロとして学び続け、成長し続けることが求められる」
この初心を忘れず、頑張っていきましょう!
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