僕がデイサービスに勤めて3年が経過。
今ようやく、『仕事に行く喜び』を感じる日々を過ごせています。
毎朝、ワクワク感のようなものを抱きながら、通勤していることが多いのです。
こんな感覚は、まだ1~2年目の頃には無かったなあ、と思います。
なぜ、今の僕は前向きな気持ちで仕事に向き合えているのか?
その理由は、今の職場が僕にとって
「居心地の良い場所」になっているからです。
そして、そういう前向きな感覚が持てるようになったきたのは、
「仕事に対する、心の余裕」が生まれてきた
のが大きな要因であることも、最近気づきました。
僕がまだデイに勤めて1年頃のことで、ベテラン女性介護士2人の会話で、
「なんで、この仕事をやっているか?」について、
「そりゃ、楽しいからに決まってるよ」
と話しているのを横で聞いていて「ほんまかいな?」と首をかしげる自分がいました。
「楽しいわけないやろが」と心の中でつぶやいていた記憶があります。
その当時の僕は、心の余裕が全くない状態だったんだろうなと思います。
ミスも多かったし、管理者に厳しく注意されて萎縮していたり、
忙しさに追われて、気持ちがピリピリした感じだったし、
苦手な利用者さんに、うまく対応しなけりゃとプレッシャーもあったし、
そんな心の状態に入り込んでいて、「なんとか一日を失敗せずにしのぎきらなきゃ」と追い込まれているような感覚、ほとんどネガティブな精神状態だったように思います。
出勤する時も仕事のプレッシャーを感じながら、「嫌だけど頑張らなきゃ」という毎朝だった気がします。
でも今思えば、それはしょうがなかったことだったと思います。
未経験でゼロから始めた介護職
「仕事を覚えなきゃ」「ミスをしないようにしなきゃ」
いつも時間に追われ、失敗を繰り返しながら、
なんとかちょっとずつ、ちょっとずつ、仕事を身につけていった、歩みの期間があったのです。
それが僕の場合、3年間を要したということでしょう。
そんな僕も、今ではすべての利用者さんのことが頭に入っているし、やるべき仕事は身体に沁みこんできました。このタイミングでトイレ誘導しなきゃ、静養から起きてもらおう、お茶を飲んで頂こうというように、もうすっかりデイの仕事は身についてきたのです。
以前のようにプレッシャーや不安を抱きながらいつもピリピリした感覚で勤めていた、そんな苦しい時期を乗り越えて、ようやく今、自然体で仕事に向き合えるようになってきたのです。
そうして少し余裕が生まれてくると、別方向に気持ちが向くようになってきます。
僕の場合は、
「デイでの自分の役割・課題を持とう」と考えるようになりました。
生まれた答えは、
『みんなの居心地の良さ』を支える役目を果たしたい
というものでした。
「そんな介護士になろう」という、心のスタンスが持ててきたのです。
「うちのデイがこうあったらいいな」と僕が思うことは
「みんなが居心地の良い場と感じて過ごせる」ことです。
それを影で支える役目を果たしたいという目標を、自分に課したのです。
3年勤めていくうちに、利用者さんや同僚スタッフとは気心が知れてくるもので、お互いに堅苦しくない関係性が構築されてきていました。
苦手だった利用者さんとも、今では気を許し合えるような信頼関係が生まれて、自然体で接することができるようになってきました。
それぞれの方の表情や雰囲気から、機嫌の善し悪しも感じとれてくるものです。
僕にできることは、決して大げさな行動ではありません。
あくまでもさりげなく、良い雰囲気の場になるように、
ちょっとした声掛けや気配り。
時には、冗談を言い合ったり、スタッフ同士でふざけたり、
そうして少しだけでも、笑いが生まれたら、それで十分なんです。
「そういうのが自然に生まれている時、みんなが居心地の良い場になっている」
と思うのです。
そして同時にそれは、自分自身にとっても
「居心地の良い職場になっている」のです。
小さな、小さな僕の課題ではありますが、それがうまくいっていると感じることで
「大きな喜びが芽生えます」
自分がデイに行くことに意義があるように感じられてきたし、
「今日もその役割を果たそう」と、毎朝ワクワクした思いで出勤するようになっていました。
多分、ベテラン先輩の言っていた「仕事が楽しい」という領域に、少しずつ踏みこめてきたのかもしれませんね。
僕の場合は、このように前向きな気持ちで仕事に向き合えるようになるまで、3年かかったわけですけど、おそらくそれは人ぞれぞれでしょう。
1年で「楽しい」と思える人もいるでしょうし、5年かかる人もいるかもしれません。
だけど、そこまで歯を食いしばって頑張ってきた者が、いつか得られる心境
「居心地の良い職場」「楽しい仕事」
そう感じられる日が、僕達介護士には待っているのです!!
『これから、未経験で介護職にチャレンジされる方へ』
苦しい時期は決して、永遠じゃないです!
頑張って続けていけば、「喜び」を感じられる時がきっとやってきます。
あせらずに、じっくりと、歩んでいきましょう!
コメント