介護の仕事をしているなかで、つい自分のなかの
「ラクを求めている」感情に気づかされることが多々あります。
実際によくある例を挙げていきます。
「今日午前は慣れたホール担当で、気が楽だな」
「明日はレク担当か。準備しなきゃな、面倒だな」
「今日は気むつかしい利用者Aさんがお休みか、とホッとする」
「足の悪いBさんの入浴がある、今日はしんどいぞ」
「帰り送迎は遠距離担当で戻ったら掃除は終わってるかな。今日はしなくていいから良かった」
お恥ずかしながら、このような感情がしょっちゅう生まれているのが本当のところです。
きっと、心の奥底に「ラクを求めている」感情が根づいているのでしょう。
それは言うならば『心の弱さ』です。
そして、この「ラクを求める心の弱さ」ははっきり言って、介護の仕事にはマイナスでしかありません。
この仕事には「面倒なこと」「手間がかかること」がつきもので、
そこに逃げずに向き合い、嫌がることなく、ピュアな気持ちで対応していかねばならない
そういう姿勢が求められるのです。
「優れた介護士」の域に達するためには
「ラクを求める弱い心」を克服することが大きな課題と思われます。
頭では理解しながらも、現実の自分はまだまだ未熟者ということです。
だけど最近になって、
このような自分の心の弱さに気づいたことは、
僕の中では大きな進歩だと感じております。
『自分の進歩への、新たな課題が生まれた』のですから。
もちろん、この心の弱さは簡単に克服できるものではないでしょう。
自分の本心の部分を、変えていけるのか?
いささか自信は湧いてこないのですが、この課題に挑戦していこうと思っております。
できることならば、
「大変・面倒なこともドンとこい!」
そういう前向きな気持ちを本心から持てるようにしたいものです。
また違う角度からの考え方として、
自分がラクをしている時には、誰か別の職員がしんどい業務を請け負ってくれることに
ちゃんと気づかねばなりません。
自分がラクを出来たからラッキーと思うのではなく、請け負ってくれた同僚に
「申し訳ない」「ありがとね」
「次は自分がやるからね」
そういう思いをもつべきですよね。
介護の仕事はチームワークが非常に大切。
しんどい仕事には、みんなで助け合ったり協力し合ったり、
各自一人一人が率先して請け負う。そういうチームを目指さねばなりません。
その側面からも「ラクを求める感情」は克服すべきといえます。
みなさんは、いかがですか?
「ラクを求める」気持ちはよく生まれますか?
良き介護士への道のりとして、
『この心の課題に、一緒に向き合っていきましょうね』
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