あなたの培ってきた人間力が活きる!
これまで苦労を重ねてこられたあなたの人生経験が、この介護の仕事で必ず強みを発揮していくはずです。
[メンタル力〕
あなたが歩んできた人生経験から、あなたのメンタル力は、必ず強くタフなものに育っているはずです。
例えば、「忍耐力」「粘り強さ」といった面です。
介護の仕事では、「理不尽なこと」や、「自分が否定されること」など辛いことやストレスを感じることは多々あります。
しかし、そんな納得がいかない状況であっても、それを受け容れつつ、受け流し、そこからすぐに気持ちを切り替えて、明るく努めなきゃならない。
口で言うほど簡単ではないことです。人生経験の短い若者ならばとくに難しいことです。
介護の仕事は、このような「感情労働」なのです。
(感情労働とは …顧客のために、自分の感情を抑圧することを職務とする)
そんな場面で、2~30代の若い頃と比べると、人生経験を積んでたくましくなっているメンタルが、私たち中高年の強みとして活きてくるのです。
また介護士のストレスは、利用者さんに対するものだけではなく、職場環境への不満・ストレスが必ず現れるのが現状と思います。
なぜならば、数多く存在する介護事業所の多くが、一般企業と比較すると非常に未成熟な経営状態、まだまだ発展途上であるからです。
私が見てきたことですが、「若い有望な介護士が職場への不満を募らせて離れていく」ことを幾度か目のあたりにしております。
その点、理想と現実の違いを思い知っている、社会経験を積んだ中高年世代は、うまく割り切って受け流せる、そういうメンタルの強さができていると私は思います。
他にも、ご利用者様に喜んでいただくために、介護士は「恥をかけれる強さ」が必要です。
例えば、歌ったり、踊ったり、コスプレしたりなど、ご利用者さんに喜んで楽しんでんでもらうためには、思いきって恥ずかしさを捨て大胆な役を演じる、そんなメンタルの強さも必要です。
こんな点も、若者よりも中高年の方が絶対強いですよね。
[人間力〕
あなたの他の職種での「社会経験」「知識」が、あなたの強み・面白味となるでしょう。
介護業界をずっと働いてきた職員とは違った側面の、「個性」「魅力」をあなたはもっている筈です。
あなた独自の話題や知識は、きっと個性的なオリジナリティがあり、それが、ご利用者様には魅力となっていくと、私は感じております。
また、この仕事は「対人力」が大切です。
「おもいやり」「あたりの柔らかさ」「おもてなし精神」「ユーモア力」などが
ご利用者様とのコミュニケーションに活きてきます。
あなたは若い頃と比べると、きっとそんな人間力が格段にUPしているはずですから。
経済面・家庭環境面での落ち着きが強み
お子様が独り立ちし、教育・養育からようやく解放される世代が50代です。
「子供のために」から「自分のやりたいことのため」への変換期。
夫婦ともに自分の趣味の時間も生まれてくる時期ですよね。住宅ローンも終わって、経済的にも余裕が生まれてくる方も多いかと。
それなら、給料が下がったとしても、新たなやりがいを求めて、新しい仕事にチャレンジする
チャンスの時期ではないでしょうか!
世間でも知られているように、介護職の賃金は他職業よりも、明確に低いのが現状であります。
介護職を選ぶ人が少ない理由の一つの大きな要因といえるでしょう。
20~40代の既婚者の場合、現行の給与体系では家族を養うにはかなり苦しい経済生活を負わされてしまう可能性が高いのが現実でしょう。
これは、国をあげて取り組まねばならない問題であり、介護職員の給与改善は日本の大きな課題です。
このような状況だからこそ、
経済的に余裕が生まれる、50代中高年の出番 と私は思うのです。
女性利用者さんに好かれやすい
現在、介護サービスを受けられている利用者さんの男女比は、およそ男性3割:女性7割です。
利用者さんも職員も、女性が7割。 介護現場は女性が中心なのです。
そこに存在する少ない割合の男性職員を、女性利用者さんの大半は、大歓迎ムードで喜んでくれる
と私は感じています。
50代男性は世の中の元気な女性からみるともうおじさん扱いで、肩身がせまく感じられる頃?なのですが、介護の世界では違います。
女性利用者さんからすると、ちょうど自分の息子より少し下くらいの年代の男性職員は、「可愛い」と感じてくれやすい、また会話や波長も合いやすいと、私は感じています。
ちなみに私などの落ちぶれた独身おじさんでも、会うのを楽しみにしてくれている女性利用者さんがたくさん居てくれる、と少し自負しております。
このように、介護の世界では50代男性が歓迎される存在になるでしょう。
介護と真剣に向き合う時期
50代になってくると、親の介護が間近に迫ってくると感じ始める時期です。
いやがおうでも、介護に真剣に向きあわなきゃならない時がじきに訪れるでしょう。
私の場合も介護職への気持ちが動いたきっかけのひとつが、「80歳を超えた親への不安」でした。親に介護が必要になったならば、「自分ができることはしたい」そういう思いが芽生えていたのです。
そして、介護を知るためにも、いっそ自分が介護職に就こうと、傾いていったのです。
親の介護というものは、子にとって「非常に心を揺さぶられて、不安を突き詰められる」ものではないでしょうか?
しかし、そこから逃げ出すことなんか、できないですよね。
覚悟を決めて責任を全うしたいと感じるはずです。むかし親が自分にしてくれた恩返しをするかのように…
そしていざ、親の介護が必要になったときにどうすればよいのか?
今まで介護について考えもしなかった方は、ほとんど知識がなくて大きな不安を感じるはずです。
介護知識ゼロの方がどうしてよいか分からず「介護パニック」に陥るケースもあります。
どこに相談すればよいのか?、どんな介護サービスがあるのか?
このような地域の介護サービスを知り、適切に対応していく必要があります。
家族の介護を適切にすすめていくためにも、「介護と真剣に向き合うこと」は、避けて通れない大切なことです。
そして、介護をしっかり学ぶ最善策は、
「自分が介護職に就く」ことと著者は思います。
自身の介護スキルはもちろんのこと、家族の状況に合った適切な介護サービスの知識も、身についていくからです。
このことも著者が、「50歳前後の方に、介護職への転職をすすめたい」理由の一つです。
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