「政治に無関心」の多さは、何故?

前回記事で紹介いたしました、れいわ新選組政策委員

子ども権利・校則プロジェクト担当

『奥田ふみよ』さん

彼女の伝えていることを引用して、この国は何故こんなにも

「政治に無関心」の人が多いのか?

この要因について考えてみました。

 

(奥田さんの言葉)

20歳の頃の私は、全く投票に行かなかった。愚かな有権者でした。

選挙があるたびに、宣伝カーがうるさくてムカムカして、絶対に投票なんか行ってやんないって。

それから今、選挙に行かない多くの方に聞いてみたら

「めんどくさい」って答えが一番多かったんです。

「うざい」「どうでもいい」って、

考えることしないんです。あきらめるんです。

そして、

『教育がそうさせている』ことに気づいた。

先進国のなかで、こんなに政治から手を離している民衆が多い国は、日本くらい。

私は、子供が3人いるから気づいた。

「教育がそうさせている。間違っている」

子供が学校で政治の話をしたら「政治の話をするな」って先生が怒ってくるって

奥田ふみよのチラシを貰った中学生が学校で話をしていたら、チラシを没収されたんだって。

持ってるやつはみんな没収だって、政治の話なんてしちゃいけないって。

学校では「主権者教育」が全く行われていない

これが日本の教育。今の日本の学校の現実です!

「子供や女には口出しさせないのが政治だ」って、いまだにはびこっているんです。

私、女だからこうやってみんなの前に立って、本当のことを言うと袋叩きに遭うんですよ。

れいわ新選組って、とくに本当のことしか言わないから袋叩きに遭うんですよ。

「本当のことを言うと、大人が怒ってくるんです!」

ずっ~と今まで我慢してきた大人が。

みんな我慢しているんです。これも教育のせいなのです

ブラック校則。

理不尽な。子供の自由・人権を侵害する校則がいっぱいあって、

「おかしいよね先生」「これなんでですか?」って抗議しようもんなら、徹底的に叩き潰すんです。その生徒を排除するんです。

「だまれ」って。そして学校に入れなかったりするんですよ、別室指導だったり。

「生意気だ」って。

これが日本の教育。なんにも昔から変わっていないんです。

様々な指導という名のもとの体制や虐待、人権侵害が、学校の中ではびこっている。

ピアノの先生をしていたから、たくさんの子供から

「苦しい」って。「学校に行きたくない」「先生は僕たちの話を聞いてくれない」

「家に帰っても、お父さんお母さんいっぱい仕事を掛け持ちして一生懸命頑張っているから、相談しづらい」「ぐったり疲れて帰ってくるから」

「相談できる大人がいないから、奥田先生に相談してもいいですか」って。

2年半で一万件を超える10代の子供たちからのDMが寄せられています

他に相談できる大人がいないんだって。

 

(著者のおもい)

僕も昔を振り返ってみると、子供時代から40代半ばまで、ずっ~と政治から離れて生きてきたと気づきました。本当に長い間、政治に無関心だった。

学生の頃なんて、まったく政治なんて知らず、気にもとめなかった。学校でも家庭でも。

気づかないままに、そういうふうに大人から誘導されてきたかもしれない。

そして社会人になってもずっとそのままだった。

30代まで営業の仕事をしてたけど、先輩から「お客さんに政治の話はタブーだぞ。するなよ」って言われてました。そういう社会通念が間違いなくあったと、いま気づきます

友達とも全然政治の話をしてこなかった。知らず知らずに。

きっと、ほとんどの人間がそういうふうに子供時代から誘導されてきて、

「政治の話題に触れない方が、まともな人」

そう洗脳されていた気がするのです。

 

奥田さんと同じく僕も、変わったきっかけは「福島原発事故」でした

「何が起こったんだ」「原発ってなんなんだ」そんな感じ方で。

当時は民主党政権で、菅直人総理が福島の被災者から激しく罵倒されたシーンを強烈に覚えています。

僕は当時、福井県に住んでいました。原発が最も多い県です。

原発に関わって働いている人もかなり多く居ます。だから下手なこと言えないんです。

当時、山本太郎が原発反対運動をしている、福井でも反対デモが一部で行われていることを耳にしました。行きつけのライブハウスでも一人の歌い手さんが懸命に訴えていたことがありました。しかし、周りの人間はそういう人を煙たがって迷惑がっている状況でした。よく知らない僕も「ああおかしい人達がいる、関わりたくないな」と感じてやり過ごしていたのです。

でも少しづつ原発に興味が湧き、ネット等で調べるうちに、原発の実態を知ることになるのです。

日本の原発導入は、実は米国から原子炉を売り込まれたことが発端。

そして政府は、原発を「平和利用」「安全神話」「素晴らしいエネルギー」というイメージを国民に植えこんでいった。

しかし、福島原発事故で一気に神話が崩れだす。国民を騙してきたことが次第に分かり始めます。

「関西電力高浜原発の大汚職事件」が2019年に発覚。これも福井県が舞台でした。

徐々に、原発ムラとよばれる巨大利権集団と政治が長年に渡って深く結びついていたことを知りました。

僕が原発を許せない最大の理由は「放射性廃棄物の処理問題」です。この問題はとてもじゃないけど解決できそうにない、まったく見通しがたたない、ゆゆしき大問題であるのに、メディアはほとんど伝えない。誰も話題にしない。その異常さに気づいたのです。

これこそまさに、巨大利権「原発ムラ」と国・メディアが結束して、国民を欺いてきた実態

それを知ったのです。

そしてさらに

学校でも原発の実態を教えない教育体制が敷かれている」ことにも気づきました。

40代後半くらいには、行きつけのバーで政治の話もできる友達ができました。彼と原発のことで口論になったことがありました。福井県では「原発が地域にとって大切なもの、良いものなんだ」と植え付けられている人がかなり多いのです。その友達も原発肯定派だったのです。

その頃から少しずつ、YouTubeを視ることが増え、政治にも関心を持ち始めました。

そしてついに「山本太郎」「れいわ新選組」を知ることになり、共感を抱くようになったのです。

だから、ほんと僕が政治に関心を持ち始めたのは40代後半。ほんの10年前からなんです。

自分のことを考えてみても、若い世代が政治に興味がないのは普通なことでしょう。

奥田さんが伝えるように、日本の教育がそう誘導してきたのだから自然なことです。

そして今、確信すること。

「日本の教育は、政権が介入してきた」

子どもに「政治の話をさせない」「政治に関心をもたせない」

子どもが大人になってもそのまま、政治に興味がない割合が多い。

そのように、政権与党が誘導してきたはずです。

なぜか?

そのほうが与党は都合が良いからです。そしてその与党とは自民党。

政治に興味なく関心のない国民の割合が多い程、

『選挙で自分たちが勝ちやすいから』

選挙に行かない割合がいつも40~50%。

自民党は支持母体で20~30%の票を固めれて圧倒的に有利、勝ちが計算しやすいというわけです。

そして、自分達の思惑通りに政治をすすめていける

さらに、

『デモ・抗議運動の発生を抑えたいから』

政治に関心がなく文句を言う民衆が少なければ少ない程、政権側は安堵できる。

「革命の国フランス」では、現在もデモ運動が頻繁に起きています。

民衆が立ち上がり、王・貴族の支配層から民主政治を勝ちとった大革命。

フランス市民はその誇りをずっと受け継いでいるのです。断然、参政意識が高い。

日本も1960年代に、激しい学生運動が沸き起こった時代があります。

「ベトナム戦争反対」「日米安保条約改正に反対」という政権への抗議と、

「学費の値上げ反対」「大学運営への抗議」の側面もあったようです。

過激化した運動は『東大安田講堂事件」という社会的事件に拡大。

きっと、当時の学生・若者は社会・政治への関心が高かったのかも?

でもよく分からないのです。生まれた頃なので僕はほとんど知識がないです。

大人からその話を聞かされることは全くなかった。書籍もあまり出ていないようです。

今思えば

「大人が子供に伝えない、暗黙の了解があったのではないか」

国はそれ以後、学生運動など起きないようにと、

『教育に介入し、政治の話をさせない文化をつくりあげた』

そして後年、日本の若者によるデモ運動は、完全に消えたのです。

 

日本では戦前、国が教育内容を統制した反省から、新憲法の下では

「国家が教育内容について介入することは抑制的であるべき」

とされてきたようです。

教育基本法16条でも「教育は不当な支配に服することなく行われるべき」と定められています。

しかし、その法は「基本理念」的なものでしかないのです。

政府の介入を取り締まる機関などは全く存在せず、いわばユルユルな状態です。

「実は、国が水面下でやりたい放題かもしれない」と著者は疑っているわけです。

そもそも、今の政権の実態を目の当たりにしてきて、

「国は清廉潔白なもの。汚いことをする筈ない」

そう信じるお人好しが、まだこの国に居るのでしょうか?.


みなさん、ここまで聞けばなんだか腹が立ってきませんか?

この国がずっと長い間、こうして国民から政治を遠ざけてきたこと、

そして、自分達と支持母体にとって都合が良いように政治をすすめてきたこと

消費税導入が、良い例ですね。

消費税で税収を増やす代わりに法人税を下げていった。

支持母体である大企業を優遇するための、税収の直間比率の是正というものです。

このような政治が国民がよく知らないまま、ずぅ~と続いてきた。

 

そして最近になってようやく、れいわ新選組がその腐った政治の実態を、国民に伝え始めているのです。

奥田さんは「学校教育の改革」を目標に掲げています。

先生や生徒の権利を行使できる、

風通しの良い「主権者教育」を根づかせたいと。

「政治に興味をもっていいんだ」というように、

学校の空気を変えていく、自由な学校へと。

 

自民・公明・立憲・維新・国民はほぼ与党のようなもの。そして彼らのバックには、巨大な利権集団がついています。

これまでのように、選挙に行かない人が5割もいては、とてもじゃないけど選挙で勝てませんよ。

投票しない人が2~3割まで減れば、その時ついに「れいわ新選組」の勝機が生まれてくるのです。

いつまでも国に騙され続け、政治に無関心のままでいると、ずっと自民党が選挙で勝ち続け、いつまでも庶民は、苦しい生活を背負っていくでしょう。

 

かなり長文になってしまいました。誠に申し訳ありませんでした。

最後に、奥田さんが訴えている言葉で終わります。

「みんな選挙に行かなあかんばい!」

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