新年度予算案の可決を受けて

3月4日新年度予算案は、自民・公明と日本維新の会の合意により、衆議院本会議で採決が行われ、賛成多数で可決されました。

少数与党の自民・公明は予算可決のために、当初は国民民主党に歩み寄るも政策合意に至らず、最終的に維新と手を組んで、なんとか可決にこぎつけたのです。

 

4日の衆院本会議で、れいわ新選組から

「くしぶち万里」共同代表、「山川ひとし」議員、「高井たかし」幹事長

3名の反対討論がありました。

この3人の反対討論は、今回の許しがたい予算への怒り・口惜しさを滲ませた、非常に迫力あふれた、素晴らしい討論でした。

YouTube動画で観た僕は、大きな感動を受けました。

「叶うならば、全国民に観て貰いたい!!」

そう思うものだったのです。

そうなればきっと、もっと多くのれいわ賛同者が生まれるはずなのに!

ですが、なんと

この国の重要な局面であるこの衆院本会議を、NHKは放映しませんでした…

それはまるで、れいわ新選組の存在、正論をかくしたいかのように

なぜなの、NHKさん?

『あなたは本当に国民に、公平・真実の報道をする気があるのですか?』

国民からしっかりと受信料を徴収しておきながら、

本当に国民に向けて、公平な忖度のない、放送をされているのですか?

残念ながら「公共放送」とは名ばかり。大企業・資本家・宗教団体など権力に乗っ取られている放送局なのでしょう。

民放のみならずNHKまで。

この日本という国は想像以上に、歪められた報道がまかり通っている、そんな情けない国に堕ちてしまっているのでしょう


今回の反対討論の一部と、記者会見での山本代表達の声などを、かいつまんでお伝えしていきます。

まずは、くしぶち氏の答弁。

★裏金議員が沢山この議場に座っている。国民をごまかして責任をとらない者たちが、国民の生活を大きく左右する予算案を採決しようとすること、到底許すことは出来ない。

★採決に断固反対。全く国民を救わない予算。こんな段階で採決すべきではない。

★自民・公明・維新の3党を「冷酷3兄弟」と酷評

国の税収は6年連続で過去最高。その大きな使い道は防衛費。3年前から1.6倍という戦前に匹敵する激増ぶりである。それなのに、物価高に喘ぐ国民には減税も個人給付もなく、倒産が相次ぐ中小企業のための予算は横ばい程度。

高額医療費の負担増で悲鳴をあげる国民を、さらに医療費4兆円削減で地獄の底に突き落とす。

「生活が苦しい」と答えた世帯は6割にも上がっている。

高騰する米を買えず喘いでいる国民に「コメを配れ!税金を増やすな」

この苦境を救うためにれいわは

「国債発行して財政出動が絶対に必要」と訴え続けてきた。

しかしながら今回の予算委員会は与党だけでなく野党さえも、

異常なほどに「国債発行をしないで、財源をどう確保するか」という空気にあふれたものだった。

大企業と金持ち以外は不況。苦しむ国民を救うべきなのに財政、財政と…

「財政と命とどっちが大事なのですか!」

山川氏の答弁。

★災害で復興に苦しんでいる地域が各地にある。国は税収過去最高にも関わらず、地方へ還元することなく地方交付税を減額、まったく理解できない。

疲弊した地方財政の底上げ、地方への大胆な支援をすすめるべきじゃないのか?

それをしないで、防衛増税などさまざまな悪法が成立されてしまう。

高井氏の答弁。

ガソリン暫定税率の廃止について。立憲・国民・維新からの案に、れいわの修正希望に対して「立て直す時間がない」という対応。全ての野党が賛成できる案にすべきだったのに、彼らはまったく本気じゃなかった。

★とくに野党第1党の立憲。まったく本気の意思がない。野党をまとめようという気がまったくない。

立憲以外の野党は「消費税減税」を掲げている。野党でまとまれば実現できるのに、なぜ立憲はやらないのか?

※高井幹事長のこの答弁時の、議場のヤジはすさまじいものでしたが、ヤジに全く負けないほどの熱意あふれる素晴らしい答弁でした。

 

次に、予算案通過を受けての、れいわ新選組の記者会見にて

(山本代表)

★日本をさらなる不況に引きずり込む予算案になっている。物価が高くて暮らせない人々を救済することはほぼ含まれておらず、倒産の苦境に喘いでいる中小企業を救うための施策も入っていない。

★自分達に近いところだけにお金をバラまき、この国の景気を回復させることにはビタ一文出さない。国民を完全に切り捨てたゴミみたいな予算案だ。

(大石共同代表)

★賛成に回った維新が掲げる「教育無償化」は微々たる予算で、実は学校間の淘汰を狙うものである(大阪では公立高校の閉鎖がすすんでいる)


TSUBOより、もう少しつけ加えておきます。

★ガソリンの暫定税率廃止について

立憲・国民が4月からの廃止案を提出。

しかし、維新は「実現不可能な案にはのれない」と「2026年4月から廃止」という案、

これが自民・公明と進められることになりそうなのです。

国民民主党の玉木代表はこれに対して、

「国民にもう1年待ってくれと、私は到底言えない」と述べています。

このガソリン税について、

暫定税率は当然廃止すべきですが、れいわが主張しているのは、

さらにガソリン税と消費税の「二重課税」をも問題視しているのです。

そこまで廃止していかないと、実は全然足りないのです。暫定税率廃止だけでは、しっかり安くはならないからです。

現在のガソリン高騰は個人だけでなくあらゆる企業も苦しめられています。

一刻も早く見直しをすべき。誰もが切に願っている筈です。

 

★新年度予算の防衛費について。

過去最高の8,7兆円です。前年9.4%増。この3年間で3,3兆円も増えています

この事実はほとんど報道されないので、知らない国民が多いのです。

こんなふざけた予算を、実はヌルっとねじ込んでいるのです。

そして、自民・公明・維新はもちろん、立憲・国民も、

この軍事拡大路線に、実は賛同しているのですよ。

だから、れいわは「野党も信用できない。茶番だ」と主張しているのです。

 

今回のゴミみたいな予算が通ったことでの、

とくに、維新の罪は大きいと僕は感じています。

というか、万博を自民と共同ですすめてきたように、実は

「維新の会は、自民党と完全にお仲間である」

そう確信しました。


今回の記事、介護とほぼ無関係の、政治的内容になってしまいました。

ですが、ぜひとも多くの介護従事者の方に、

政府の実態や、

「僕らのためにれいわが闘ってくれている」

ことを知って貰いたく、伝えさせてもらいました。

コメント